【函館鉄道写真館記事】
先日、札幌市長の記者会見があったのですが、そこで今年11月から来年3月まで、ハイブリッド方式電車の試験運行が行われることが発表されました。
【参考記事一覧】
BNNニュース7/11付け
北海道新聞7/11付け
7/12(木)付けで掲載された札幌市長記者会見の詳細PDFをごらんいただくとわかりますが、以前からハイブリッド電車(架線と蓄電池の両方を搭載し、回生ブレーキの発生電力を電池に貯蔵する)を研究していた鉄道総研と川崎重工の両方の試作車が札幌入りの上、試験走行を行うとの事です。
鉄道総研側試作車。どうやら伊予鉄モハ2100型と同じリトルダンサーS型がベースのようです。このタイプは伊予鉄以外には入っておらず、この試験車が2例目となります。
川崎重工側試作車。こちらは車体に関しては長崎電軌3000型と同じリトルダンサーU型もしくは函館市電9600型であるリトルダンサーC2型に中間車を挟んだような形(C3型?)です。
記事によると今年11月から来年3月まで、2者を比較しながら耐久性や低温時におけるバッテリーの低下率や積雪時の走行抵抗などを調べ、それが最終的に札幌市電の新型車両へフィードバックされていくものと思われます。
ただ、残念なのが完全に試験目的で営業運転は行われないということでしょうかね。出来れば実際に客を乗せた状態で運転して、どういう車両を導入するかまで結論付けてほしかった所。
今年の札幌圏鉄道事情としては789系1000番台導入に伴うJR北海道特急車両の世代交代以上の事件だけに、今後も可能な限り追ってみるつもりであり、出来れば夜間の試運転なども追跡してみたいと思ってます。